ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.43

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金沢大学広報誌|アカンサス No.43

地域資源活用-地域の特色を生かした活動拠点に-すけち金沢大学五箇山セミナーハウス「助市」本学は平成26年に富山県南砺市と包括連携協定を締結し,地域の活性化および課題解決に向けた取り組みを進めています。平成28年には南砺市の協力あいのくらを得て,世界文化遺産である五箇山相倉合掌造り集落内の家屋を改修し,金沢大学五箇山セミナーハウス「助市」を開設。教育?研究の活動拠点として,集落における学生の農村体験,ボランティアおよびサークル活動,市民向け講座などに利用され,学生の成長の場,さらには地域活性化につながる場としての役割を果たしています。五箇山の棚田で昔ながらの農作業を体験!平成30年度,本学は五箇山相倉集落の棚田オーナー事業に参加し,相倉集落での日帰り農作業体験の実施を通じて,本学学生の地域参加を支援しました。参加した学生は,5月の田植えや9月の稲刈りで,昔ながらの手作業による農作業を体験。また,11月の収穫祭では,地域の方々やボランティアスタッフ,他の棚田オーナーと交流を深めました。参加学生の声9月の日帰り農作業体験に参加し,鎌を使った稲刈りや稲をワラで束ねる作業など,貴重な体験ができました。また稲刈りや収穫祭で,住民の方々から五箇山での暮らしや地域の文化?伝統について話を伺い,自分の視野が広がったと感じています。人々の温かさと世界文化遺産の雄大な風景に触れ,五箇山という地域が大好きになりました。今回のような地域の人々との交流の場に,今後も積極的に関わっていきたいです。収穫祭では地域の食材を使って楽しく料理人間社会学域法学類3年さく山内朔さん金沢大学理工学域能登海洋水産センターつくもほうす来年度,石川県鳳珠郡能登町の協力を得て,能登半島の九十九湾沿岸に理工学域生命理工学類海洋生物資源コースの拠点となる「能登海洋水産センター」が誕生します。石川県の特性を生かした水生生物に関する基礎?応用研究をより一層推進するとともに,次世代養殖技術の開発を通じて地域産業に貢献できる人材の育成を目指します。本センターは,水生生物飼育室や実験室に加え,センターと本学角間キャンパスをつなぐ遠隔講義システムを有する大講義室などを備えています。また今後,国内外の学生?研究者が長期間にわたる研究に専念できるよう,センター内に宿泊棟を整備する予定です。上空から望む九十九湾8 43

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