ブックタイトル金沢大学広報誌|アカンサス No.42

ページ
8/16

このページは 金沢大学広報誌|アカンサス No.42 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

金沢大学広報誌|アカンサス No.42

がん進展制御の本態解明へ金沢大学がん進展制御研究所連がん進展制御研究所~次の50年を見据えて~がんの本態解明のための革新的な基礎研究とその応用研究を一体的に推し進めています。研究所の軌跡昭和42年の設立以来,約50年の歴史を有する本研究所は,国立大学附置研究所の中で唯一,がん研究に特化した研究所です。遠隔臓器へのがんの転移や薬剤耐性が原因となるがんの再発などに代表される「がんの悪性進展」の本態解明に向けた研究を推進。これにより,がんの基礎研究の発展に貢献するとともに,優れたがん研究者?医療人材の育成に努めています。先進的がん研究の推進本研究所では,「がん幹細胞研究」「がん微小環境研究」「がん分子標的探索」「がん分子標的医療開発」の4つのプログラムを展開しています。また,「先進がんモデル共同研究センター」を設置し,各プログラムの連携を図ることで,一体的に研究を推し進めています。本体制の下,がんの本態解明に関わる優れた基礎研究と,その成果の臨床への応用により,新たながんの診断?治療法の創出につなげます。国内外に広がる研究ネットワーク平成22年,文部科学省「共同利用?共同研究拠点」としての認定を受け,他機関の研究者とのネットワーク構築および共同研究を積極的に展開し,国内外に広がる研究ネットワークの下,毎年50件を超える共同研究を進めています。さらに,海外の著名ながん研究者を本研究所に招き入れ,本学の先進的ながん研究のさらなる促進を図っています。※共同利用?共同研究拠点:日本の国公私立大学の附置研究所?施設のうち,大学の枠を越えて全国の研究者が共同利用できる拠点のこと。※旧がん研究所(左)と現在のがん進展制御研究所(右)がん幹細胞研究プログラムがん根絶の重要ターゲットとされるがん幹細胞を研究するがん分子標的探索プログラムがんのゲノム異常などに関わる制御分子の発見を目指す先進がんモデル共同研究センター遺伝子改変マウスなどの先進的がんモデルを用いて発がんやがん悪性化の過程を解明する連携携国内外の著名ながん研究機関がん微小環境研究プログラムがんの増殖などに影響するがん細胞の周辺環境を解明するがん分子標的医療開発プログラムがんの基礎研究の成果をその治療法の開発につなげる国内:国立がん研究センター研究所,がん研究会がん研究所など国外:シンガポール国立大学,ソウル大学,復旦大学(中国)など所長が語るがん進展制御研究所の未来人と人をつなぐ,国際がん研究コミュニティの中核的拠点でありたい本研究所は,がんの診断?予防?治療法の向上など,健康長寿社会の実現に向けた研究を行うとともに,大学の研究所だからこそ,若手研究者の育成にも尽力しています。その上で大切にしたいのは,共同研究や融合研究の推進です。研究者同士の出会いが新たな視点をもたらし,研究のブレイクスルーを生み出すと考えるからです。共同利用?共同研究拠点としての活動や国際共同研究の推進により,本研究所は国内外に強固な研究ネットワークを有しています。さらに,ナノ生命科学研究所との分野融合型研究では,最先端のナノイメージング技術を用いてがん特有の分子動態の解明を目指しています。今後,本研究所はこの技術を新たな研究資源として提供がん進展制御研究所長平尾敦教授し,研究者にとって魅力ある研究環境を創出したいと考えています。世界中からがん研究者が集い,出会いが新たな融合研究を生み,がん研究をより一層深化させる。そして,国際がん研究コミュニティを担う研究者を育む「人と人をつなぐ拠点」となることが私の願いです。8 42

ion.protocol){ window.open("https://get.adobe.com/jp/flashplayer/"); }else{ window.open("http://get.adobe.com/jp/flashplayer/"); } }