オーストラリア シドニー工科大学

掲載日:2024-7-16

シドニー工科大学

2022年度 オセアニア〈オーストラリア〉

A.Z.(国際学類 4年)

私はオーストラリアのシドニー工科大学に2023年の2月から12月までの約10か月間留学していました。留学を決めたのは3年生の4月で、最初は友達から「一緒に輝く5年生になろう」と素敵なお誘いを受け、留学について考え始めました。3次募集ではオーストラリアしか英語圏が無かったことや、学力的な条件、都会に住んで海外生活を満喫したいという不純な思いも合わせて、オーストラリアのシドニー工科大学に留学先を決めました。しかし留学を決めてから応募まで2か月弱しかなかったので、急ピッチで準備を進めました。その間に友達と何度も留学推進課に質問に行き情報を集めました。またゼミの先生にも留学計画書や推薦書などでとてもお世話になりました。特に準備が大変だったのは語学試験です。留学を決めて勉強を始めるのが遅かったため、本当に提出ギリギリでTOEFLのスコアを取ることができました。そのためにかなりのお金を使ってしまったのは反省点なので、これから留学に行く皆さんは語学試験だけでも計画的に勉強して受けてください。

留学先では学内の寮に住んでいました。6人のルームシェアで必然的に友達になることができ、寮でほぼ毎日開催される何かしらのイベントにも一緒に行くことができて寂しくなかったです。寮のイベントは、パーティや文化体験、ただ映画を見る会など多岐にわたって開催されていて、友達づくりにはとても役に立ちました。

留学で苦労したことは様々ですが、特にルームメイトが揉めたことと、金銭的な問題には苦労しました。ルームメイトは私以外のもう1人日本人と中国人の子が騒音問題で揉めて、一時的に雰囲気が最悪になりました。私はそのどちらの子とも特に仲が良かったので、仲裁に入ったり、ルールを決める会議を行ったりして仲を取り持っていました。他のルームメイトからは日本人同士一旦話してみてくれない?と言われ、彼女の考えを誤解がないように伝えることにとても苦労しました。結果的に喧嘩はしない仲になったので良かったです。金銭的な問題は物価の違いや、友達と頻繁に外食していたこと、奨学金を勘違いしていたことなどのせいで、一時は所持金が1万円ということもありました。そこでいろんな友達に助けを求めた結果、レストランのバーで働くことができました。私にとってこのアルバイトが最も精神的に辛く、最も成長できた経験です。語学的にも正確さが求められ、仕事を上手くやろうとしても空回るばかりで本当に落ち込みました。しかし他の従業員からアドバイスをもらい、自分でもなぜ上手く行かないのか分析して、積極的に分からないことを聞いているうちにどんどんミスが減っていき、お客さんの対応で褒められたことは本当に嬉しかったです。これ以外にも留学中には大変なことがたくさんありましたが、その度に「大変なことを経験するために留学している」と初心を思い出して楽しむようにしていました。

留学した事で語学だけでなく人間的にとても成長したと思います。留学前の大学生活を振り返ってみると、関わる友達や属するコミュニティが厳選されて自分にとってとても心地の良い生活でした。しかし人間的により成長するには自ら挑戦することが大事だと考えたので、大変なことを経験しに留学に行きました。思惑通り、嫌なことを言う人にあったり、どう頑張っても上手く行かないことがあったりしましたが、それによって自分や相手のこと、文化のことや仕事のことなどたくさん考えて自分なりに良い留学生活を終えることができました。留学前と後では比べものにならないほど成長したと思います。

留学後は留学中勉強したことを活かして卒論に取り組みたいと思っています。また留学前より勉強する習慣が身についたので、それを活かして資格試験や普段の勉強に取り組みたいです。卒業後の進路については外国で日本の製品を取り扱うような職に就きたいと思うようになりました。

最後に、これから留学に行こうと思っている方はぜひ行ってください。在学中に行くと奨学金も学校からのサポートもあります。おすすめです。私自身、友達に誘われる前は留学なんて行っても行かなくても同じだと思っていました。しかし実際、行って良かったです。大変なことも多いですが、それすらも良い経験になります。留学を考えている人にとって役にたつことを書けたかは分かりませんが、留学を考える上で参考にしてもらえれば幸いです。

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